日本を取り巻く政治環境は、少子化・高齢化・人口減少など、他の先進諸国にも類を見ないほど厳しいものがあります。
中でも最も深刻な問題は、人口が都市部へ一極集中することでおきる「地方の人口減少」と、このことが遠因となって生じている都市部と地方の「地域格差」です。
日本創成会議が発表した試算によると、地方から都市部への人口流出がこのまま続き、さらに出生率の低迷が続くと、2040年までに約896(日本全体の49,8%)に上る市町村の行財政サービスが立ち行かなくなり、消滅する可能性があるとしています。
このことは、生産年齢人口の減少による国際競争力の低下を意味するだけでなく、活力を失い、疲弊した地方においては、更に人口が減少し、人口が集中する都市部との格差が更にひらいていくという、負の連鎖反応が永遠と続いていくという危機をはらんでいます。
日本が再度着実に成長の道を歩んでいくためには、地方にこそ新たな産業と雇用を創出し、地方経済を活性化させることで日本全体が底上げされ、都市部と地方における均衡ある発展をなし遂げる必要があると考えます。
そのために今、最も必要なことは、将来の日本を背負って立つ子ども達への教育をはじめとする人材育成策に他なりません。
一方で、我が国においては子どもの貧困や学力・体力の低下などが大きな課題となっています。」
日本の未来を左右する子ども達が、健やかに、逞しく成長することのできる環境を整備するためには、親の世代の景気雇用対策が重要になりますし、安心して出産し、子育てができる社会づくりが必要となります。女性が社会進出できる環境の整備も必要となるでしょう。さらには、祖父母の世代が生きがいを持って元気に暮らすことのできる社会、あるいは、老老介護や一人暮らしになって、地域の中で助け合いながら安心して生きていくことのできる社会も大切です。若者にとっては子育て同様に、仕事をしながらでもしっかりと介護をすることのできる環境が必要です。そして、もちろん、子ども達自身がのびのびと個性を伸ばしながら夢や目標に向かって「やりぬく力」を育むことのできる教育環境がなくてはなりません。
私はこのように、現代社会の抱える諸課題は、子どもを中心に考え、子どもの健全な成長のために何が必要かということを考えると、これまで点と点で存在していた多くの問題が線となり、一体的に連動しながら解決に向けて動いていくと確信しています。
子どもの笑顔を中心に、お父さんお母さんの笑顔、おじいちゃんおばあちゃんの笑顔、私達の大切な人の笑顔・・・私は、福岡の未来をもっと笑顔にしたいです。そして「笑顔」が次の世代、また次の世代へと受け継がれていく社会を目指しています。どうぞ皆様も笑顔のタスキを受け取ってください。そして次世代へとしっかりと繋げていってください。福岡はもっともっといい街になるはずです。